コンセプトを決める
ボカロPになるためには、作曲や編曲のスキルはもちろん、自分の作品に個性や魅力を与えるコンセプトが必要です。
自分がどういうPになりたいかを決めましょう。あこがれのPの楽曲に似たようなものを作りたいのか、それとも他にはない自分独自の曲を作っていくか、などです。
作りたい曲のジャンルによって、準備する機材も変わってきます。
では、どのようにしてコンセプトを決めるのでしょうか。😊
コンセプトとは、作品のテーマや方向性、世界観やメッセージなどを表す言葉やイメージのことです。コンセプトが明確であれば、作品に一貫性や深みが生まれますし、聴き手にも印象に残りやすくなります。コンセプトを決める方法は人それぞれですが、以下のようなポイントを参考にしてみてください。
- 自分の好きな音楽やジャンルを探る
- 自分の得意な音楽やジャンルを探る
- 自分の作りたい音楽やジャンルを探る
- 自分の表現したい感情や思想を探る
- 自分のインスピレーションの源を探る
これらのポイントは、自分の音楽性や個性を知るためのものです。自分が何を好きで、何が得意で、何を作りたいか、何を伝えたいか、何に影響されているかなどを明確にすることで、コンセプトが見えてくるかもしれません。また、以下のような方法も有効です。
- 他のボカロPの作品を聴いて参考にする
- ボカロP以外の音楽家やアーティストの作品を聴いて参考にする
- ボカロP以外のクリエイターや作品からインスピレーションを得る
- ボカロP同士で交流して意見やアドバイスをもらう
これらの方法は、自分以外の視点や刺激を得るためのものです。他のボカロPや音楽家がどんなコンセプトで作品を作っているかを知ることで、自分も真似したりアレンジしたりすることができます。
また、ボカロP以外のクリエイターや作品からも新しいアイデアや感動を受けることができます。
さらに、ボカロP同士で交流することで、自分では気づかなかった強みや改善点などを教えてもらうことができます。
作曲機材を準備する
最低限、PCとインストールするDAW、ボカロPになるには歌声合成ソフトが必要です。
予算はどれくらいなのかを考えましょう。高価なPCでなくても作曲は可能ですが、歌声合成ソフトとあわせるとある程度の金額になります。
予算を決めたら、機材をどこでどのように購入すればいいのでしょうか。
DTM機材の購入方法は大きく分けて以下の3つです。
- オンラインショップで購入する
- 実店舗で購入する
- 中古品を購入する
それぞれのメリットやデメリットについて詳しく見ていきましょう。
オンラインショップで購入する
オンラインショップで購入する場合は、インターネット上で商品を検索し、注文し、自宅に届けてもらうという方法です。オンラインショップで購入するメリットは以下の通りです。
- 商品の種類や価格が豊富で比較しやすい
- 自宅から出る必要がなく、時間や交通費を節約できる
- 在庫切れや品切れの心配が少ない
- レビューや口コミなどの情報が参考にできる
一方、オンラインショップで購入するデメリットは以下の通りです。
- 実物を見たり触ったり試したりできない
- 配送に時間がかかったり、送料がかかったりする場合がある
- 返品や交換が面倒だったり、できなかったりする場合がある
- 偽物や不良品に当たるリスクがある
オンラインショップで購入する場合は、信頼できるサイトを選ぶことが重要です。DTM機材に特化したサイトや大手通販サイトなどがおすすめです。例えば、以下のようなサイトがあります。
- サウンドハウス:DTM機材の専門店であり、商品の種類や価格が豊富である。また、初心者向けのセット商品やアドバイスも充実している。
- Amazon:世界最大の通販サイトであり、DTM機材も多数取り扱っている。プライム会員なら送料無料や翌日配送などの特典もある。
- ドスパラ:パソコンや周辺機器の専門店であり、DTM用のパソコンやDAWソフトも販売している。また、DTMに関する情報やサポートも提供している。
実店舗で購入する
実店舗で購入する場合は、直接店舗に足を運び、商品を見たり触ったり試したりしてから購入するという方法です。実店舗で購入するメリットは以下の通りです。
- 実物を見たり触ったり試したりできる
- 商品をすぐに手に入れることができる
- 返品や交換がしやすい
- 店員のアドバイスやサービスを受けることができる
一方、実店舗で購入するデメリットは以下の通りです。
- 商品の種類や価格が限られている
- 店舗まで出向く必要があり、時間や交通費がかかる
- 在庫切れや品切れの場合がある
- 店員の売りたい機材を勧められる可能性がある
実店舗で購入する場合は、DTM機材を取り扱っている店舗を探すことが重要です。一般的な楽器店や家電量販店では、DTM機材の品揃えや知識が不十分な場合があります。DTM機材に特化した店舗や大手楽器店などがおすすめです。
中古品を購入する
中古品を購入する場合は、新品ではなく使用済みの商品を購入するという方法です。中古品を購入するメリットは以下の通りです。
- 新品よりも安く購入できる
- 使わなくなったら売ったり返却したりできる
- 高価な機材でも手に入れやすい
一方、中古品を購入するデメリットは以下の通りです。
- 傷や汚れ、故障などの状態が悪い場合がある
- 保証期間や保障内容が限られている場合がある
- 希望の商品が見つからない場合がある
中古品を購入する場合は、商品の状態や保証内容を確認することが重要です。また、信頼できる販売元を選ぶことも大切です。
作曲をする
用意した機材を使って曲をつくります。作曲はネット上の記事や動画などを参考にしても作れますが、音楽経験が全く無い場合は、たくさんの情報で混乱してしまうかもしれません。
ネット上には、作曲に関するさまざまな情報が溢れていますが、その中には正しいものもあれば、間違っているものもあります。また、作曲には個人の感性や好みも関わってくるので、一概に正解や不正解と言えるものではありません。
作曲のためのスクールやオンラインレッスンもありますので、それらを受講することも検討しても良いかもしれません。
しかし何よりも大切なことは、情報にとらわれず、自分の作品を完成させていくことです。
公開用アカウントを準備する
コンセプトによりますが、何らかの形で楽曲の公開をする必要があります。最低限、Youtubeとニコニコ動画のアカウントは用意し、どちらにも公開していくとよいでしょう。
アカウント登録にはメールアドレスが必要なので、1つボカロP活動専用のメールアドレスを新規に取得しておくと良いでしょう。Gmailでメールアドレスを取得することで、Youtubeのアカウントを作成することができます。
音源のみを公開するサービスとしてもっとも有名なものではSoundcloudがあります。
動画を作成する
ボカロは、楽曲だけでなく動画で公開して盛り上がってきた文化です。出来上がった曲に動画をつけることで初めてボカロ曲といえるものになるかもしれません。
活動をスタートする際は、凝ったものではなく、曲のイメージを伝える画像に、歌詞を表示させるだけでも充分です。
Microsoftアカウントが必要ですが、無料で使用できるClipchampというサービスもあります。
オンライン上のサービスなので、パソコンのスペックが低くても書き出しや編集に時間はかからず、FHD(1080p)の書き出しも無料の範囲でできるのでおすすめです。
画像は、イラストが描ける人であれば自分で描いてもいいですし、写真でも構いません。
画像を使用する場合は著作権に注意しましょう。
他のアニメや漫画のキャラクターを描いて公開することは基本的にNGですし、ボカロ(合成音声)のキャラクターの使用にも約束がありますので、必ず確認しましょう。
また、イラストや写真などは画像検索で出てきたものを無断で使用したり、加工して使用することもできません。
素材として使用が許可されているもののみ、許可されている範囲内で使用することができます。
イラスト作成や動画編集を自分で行うのが難しい場合は、他の人に頼む(外注する)ということも検討しましょう。
音源・動画を公開する
用意したアカウントにアップロードして公開していきます。
宣伝をする
無名のうちは、公開するだけではほとんど聴いてもらえることはありません。宣伝をしてたくさんの人に聴いてもらえるようにしましょう。
SNSアカウントを用意し、曲の公開や進捗を宣伝しましょう。
公開して、感想をもらうことで、次回作へのモチベーションにつながります。
SNSアカウントは、様々な種類がありますが、代表的なものとして以下のようなものがあります。
SNSアカウントを作るときは、以下のような点に注意しましょう。
アカウント名は、あなたのアーティスト名やボカロ曲のタイトルなど、分かりやすく覚えやすいものにしましょう。
アイコンやヘッダー画像は、あなたの作品やイメージに合ったものにしましょう。
プロフィール欄には、あなたの自己紹介や作品へのリンクなど、必要な情報を入れましょう。
SNSアカウントは、できるだけ複数の種類を作って、相互に連携させましょう。例えば、Xで動画の一部を紹介して、YouTubeへのリンクを貼ったり、Instagramでイラストを紹介して、SoundCloudへのリンクを貼ったりするといった具合です。
投稿するサイトに合わせて適切なハッシュタグを選ぶことも必要です。
例えば、TikTokでは「#ボカロ曲」「#ボカロ好きと繋がりたい」などがおすすめです。
宣伝文には自分の楽曲の特徴や魅力を簡潔に伝えるキャッチコピーを入れること。例えば、「2分で聴ける爽快な夏曲!」「先の読めない展開に注目!」「転調が斬新な感動バラード!」などです。
宣伝文には自分の活動名義やチャンネルリンクなどを入れること。これによって自分の知名度を上げたり、他の作品も聴いてもらいやすくなったりします。
宣伝文には協力してくれた絵師や動画師の名前やリンクも入れましょう。これによって彼らに感謝の気持ちを表したり、彼らのファンも自分の楽曲に興味を持ってくれたりします。