DTMで失敗する理由や上達しない理由とは?

DTMとは、デスクトップミュージックの略で、パソコンやスマホなどの機器を使って自宅で手軽に音楽制作をすることです。DTMは、ジャンルやスタイルにとらわれず、自分の好きな音楽を自由に表現できる魅力的な趣味や仕事ですが、それゆえに挫折しやすいものでもあります。

では、なぜDTMで失敗したり上達しなかったりするのでしょうか?その理由と対策を見ていきましょう。

DTMで失敗する理由

DTMで失敗する理由は主に以下の3つです。

  • DTMの基本的な知識や操作が分からない
  • 高クオリティを求めすぎる
  • 作曲・ミキシング・マスタリングを同時にやろうとする

DTMの基本的な知識や操作が分からない

DTMを始めるには、まずパソコンにDAW(Digital Audio Workstation)という音楽制作用のソフトウェアをインストールし、オーディオインターフェイスやモニタースピーカーなどの機材を接続して、音が出るように設定しなければなりません。この段階で既に多くの初心者が挫折してしまいます。

また、DAWの使い方も難しく、何をどう操作すれば何ができるのか全く分からないことも多いです。DAWには様々な機能やエフェクトがありますが、それらの意味や効果を理解しなければ使いこなせません。

高クオリティを求めすぎる

DTMでは、プロの音楽家やアーティストと同じように高品質な音楽を作ることができます。しかし、それは簡単なことではありません。音楽制作には多くの要素が関わっており、それらをすべてマスターするには長い時間と努力が必要です。

DTM初心者が高クオリティを求めすぎると、自分の作品に満足できずに自信を失ったり、他の人と比べて落ち込んだりすることがあります。また、高クオリティを目指すあまり、細かい部分にこだわりすぎて作業が進まなかったり、曲の全体感や個性を見失ったりすることもあります。

作曲・ミキシング・マスタリングを同時にやろうとする

DTMでは、作曲・ミキシング・マスタリングという3つの大きな工程があります。作曲は音楽の素材や構成を作ることです。ミキシングは録音された音の音量やバランス、音色などを調整することです。マスタリングは最終的な音圧や音質を整えることです。

DTM初心者が作曲・ミキシング・マスタリングを同時にやろうとすると、それぞれの工程に集中できずに効率が悪くなります。また、作曲中にミキシングやマスタリングをしすぎると、音楽の本質や方向性がぼやけてしまうこともあります。

失敗しないためには?

1つのDAWの操作を習熟する

うまくいかないことの原因に、DAWの操作がわからないことが障壁となって、作品を完成させられないことがあります。
まずはDAWの説明書や参考書、動画などを活用して、DAWの機能やエフェクトの意味や効果を理解しましょう。また、ショートカットキーなどを覚えて、操作をスムーズにしましょう。
できることがわかってくると、自然と使いこなせるようになってきます。

クオリティよりも完成させることを重視

まずは1曲を完成させる流れをつかみましょう。
この1曲は、自分が達成可能なものを設定して作っていきます。はじめから長くてすべて満足のいく曲だけを作っていくことはできません。
完成したときに、妥協した部分や次への課題を確認できれば問題ありません。

作曲・ミキシング・マスタリングを分けて考える

曲作りは本当に自由です。どこから手を付けてもいいということは、反対にどこから手を付けたらいいかわからないということでもあります。
慣れないうちは、作業を同時に行わず、作曲、ミキシング、マスタリングを順番に行って完成させましょう。
モデルケースとしての順番は、以下のようなものがあります。

  • リズムを決める
  • 曲の構成を考える
  • 構成に合わせてそれぞれのリズムパターンを配置する
  • 楽器を打ち込む
  • メロディーを打ち込む(歌モノであれば歌を入れる)
  • 各トラックにエフェクトをかける
  • 各トラックの音量やパンを整える
  • 全体を通して出過ぎたピークや周波数帯を抑える

あくまでも1例ですが、このように順序立てて作っていくことで作業も慣れて早く作れるようになりますし、それぞれの作業に集中して取り組むことができます。

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